2013年7月19日金曜日

森巡り第9会 徳島森巡りーパート2 橋本林業さんの山を森巡り

もりめぐり。わいわい楽しく、山の中でも都会の中でも、木を探し、森を巡る。
今週末も森に行きます、ヒマラヤです。

今回も引き続き、7月14・15日に行った徳島森巡りより、巡り先をエッセイ風にご紹介しております。

パート1 道中記
パート2 橋本林業さんの山を森巡り
パート3 佐々木材木店さんの山・製材所を森巡り
パート4 神山町・グリーンツーリズム体験施設を森巡り
パート5 参加者の声

パート2 橋本林業さんの山を森巡り

○訪問のはじまり

橋本林業。
自伐林家として、作業道作りの名手として知る機会がありました。
今回徳島森巡りで訪れさせていただくことができて、本当に光栄に思います。

○卓越した全体感

橋本光治氏がまず始めにおっしゃったのは、
「大きいところには大きいやり方、小さいところには小さいところのやり方が必要なんや」

橋本氏の取り組みの特筆すべきことは、「良いものを取り入れる」という、一見当たり前なようで、でも過程には困難がつきものな、発想と実践にあるのだろうと感じました。
最初から林業界に入ったのではなく、「銀行員」から始まった仕事人としての第一歩。

林業を、山を継ぐにあたって、そこには始めから、林業を少し従来とは別の切り口から捉える視座があったのでしょう。
行きついたのは与えられた場で
林業の本質を見極めるという宿題

その証となるのが、短伐期、長伐期、複層林、混交林の全てが揃っている橋本氏の山林。
「名は体を表す」と言いますが、「林業施業が、山林が、人を表す」

そんな言葉がぴったりの、橋本氏の人柄お山林業施業です。

○橋本林業の経営の三本柱

1)作業道と経営規模との調和の取れた機械化
2)少人数(家族労力で行う)
3) 間伐、択伐施業、多様な森づくり

「道を入れて、小さい機械を入れる。皆伐ではなく、間伐をして、家族でやる。」

植わっている木はスギがメインで、齢級構成から読み取れることとして、一時業者に委託した時期に皆伐が入った関係でばらつきが少しあるものの、基本的には択伐施業が行われています。

本当は全部残したかったのだけど、皆伐してやりよったけん、そうなったんや。

山を施業する人と山を所持している人の間の関係。
結局、作業になってしまっては、山林を次世代に伝えていくという点が薄れてしまうのかもしれません。


○橋本氏のお山を巡る

到着時の雨がちょうど良いタイミングで上がり、一同が動き出します。

上には別の事業体の集材用の架線。
急峻な山を壊さないために。

山に入って、ぱっと眼を配らせて、コンマ0.3秒くらいの間に決めること。
なんだと思いますか?

「パッ」

森の中での木の良し悪しのの見方
そのコンマ0.3秒くらいの間で、どの木を切るか、どの木が悪いかを見るのだそうです。

「悪い木って言ってもわからないわよねーー」
とすかさず奥さまの延子氏から一言。

生命力があり、成長を続けていけるような木を残していくんです」
とご子息の忠久氏から補足の説明。

家族のあたたかさも山に表れているようだな、とじんわりしました。


沢山の種が生育していて、大変機能的な森という印象を受けました。
林業と生物の多様性の観点については、
「林業を持続的に経営しようとしたら、生物機能に配慮せざるを得ないはずなんですわ」
という橋本氏の言葉に集約されています。




急峻な土地だからこそ、いい道づくりがありきとなった。
橋本氏が道をつけた山の、隅々まで歩きたくなっちゃうような森巡り☆

また近いうちに行かせていただけたらうれしいです♪

「パシャッ」 それにしても、なんとプレミアムなんでしょう。

なにがって??
橋本林業のみなさん、ありがとうございました!!
(森巡りメンバーと橋本林業さん、佐々木木材さんで一枚)


「林業施業は規模によって考え方を変えていかなくてはならない。
沢山木を山から出すためには、
徳島県は架線じゃないと出てこられない。

架線の技術もしっかり伝えていかなくては。」

ということで、パート3では大きなところのやり方である架線集材を行う
「佐々木材木店さん」の山林における森巡りです!

次回もどうぞお楽しみにしていてくださいね♪

文責:ヒマラヤ

2013年7月17日水曜日

森巡り第9会 徳島森巡りーパート1 道中記

もりめぐりとして森巡りを始めて、今回が初のブログアップとなります。

7月14・15日に徳島森巡りに行ってきました、ヒマラヤです。


森巡りは今回で9回を迎えます。森巡り第9会 徳島森巡りまでもりめぐりウェブサイト
(http://www.morimeguri.jp/)との関係性を含め、試行錯誤する中で更新が滞っておりました。

活動が見えずらくなってしまって、ごめんなさい。
これから時間を前後させながら、少しずつ更新していきます☆


徳島森巡りは短い時間ながら、凝縮した時間を参加者6名で過ごしてきました!
ご尽力いただいた訪問先の皆様に感謝しております。

その模様を本日から、エッセイ風にしてお送りします。
最後に参加者のフレッシュな声をお届したいと思いますので、どうぞお楽しみいただければと思います。

パート1 道中記
パート2 橋本林業さんの山を森巡り
パート3 佐々木材木店さんの山・製材所を森巡り
パート4 神山町・グリーンツーリズム体験施設を森巡り
パート5 参加者の声


パート1 道中記

本日はこぼれ話を3つご紹介します☆

○森巡りで私達をエスコートしてくれたのはこの子!
ピカーーン

「鮮やかなピンク」のデミオちゃんです。
存在感抜群!女子の森を巡る旅にはもってこいな色。

林内で重要なことは目立つこと!!

林内でモノをなくさないために
使用するものには目立つ色をつけておく(例えばピンクテープ)。

狩猟中の不慮の事故を防ぐため
衣服の色は、シカが色盲なこともあり赤や黄が推奨される。

今回私達は使用する車を目立たせる作戦を敢行しました。なにゆえか、、、
それは、、、

最初に訪れた橋本林業さん到着時は、滝も顔負けなんじゃないか、という豪雨が車を打ちつけていました。

ブーーン。

目的地である橋本のお宅を見事に通り過ぎて、まだかまだか、と徐行運転にて進んでいたら、橋本さんが追いかけてきて下さいました。

「目立つ色だったから、よかったわーー」

最初の出会いから同じ思いを通わせ合うことができました。よかった、本当に。

森の中での異質感抜群、橋本さんにもデミオちゃんにも感謝です。



○徳島でおすすめは・・・?

徳島に行く前に、環境計画を研究されている研究者さんにおすすめの森スポットを聞きに行きました。

そうしたら、、、一番に返ってきたのは

「こってり」「あっさり」「ふつう」がありました。
「徳島ラーメン」でした。

今回の森巡りメンバー M の前日の言葉「ラーメンは前菜だよ」をふと思い出しながら、B級グルメランキングでも取り上げられていた徳島ラーメン 東大へ。
ラーメン界の頂点を目指すという意味を込めて、「東大」と名付けられたそうです。

M とヒマラヤは卵を2つ投入しました。1つ入れて少しまろやか。2つ入れてかなりまろやか。

生卵入りラーメン、徳島ラーメン。行った折にはご賞味あれ。


○驚くべき天候運

橋本林業到着時の豪雨・雷

2013年7月14日、15日の天気予報はどちらも雨。そして14日に至っては雷雨の予報。
行く前日には、山に入れない覚悟を決めつつ、淡い期待のもとで向かいました。

そうしたら、、、
1日目
橋本林業さん訪問時=雷雨
のち晴れて、無事森巡り。

佐々木木材さん訪問時、引き続き晴れ。無事森巡り。

2日目
モクモクモデルルーム、製材所見学、引き続き晴れ。無事森巡り。

神山町への道中、雨ぱらつき、のち曇り時々晴れ。
グリーンツーリズムの様子を見ながら代表者様とお話。

その後、雷が鳴り少しぱらつくも、移動の車から外に出ると止むの繰り返し。
繰り返すこと、3-4回。
少しくらいなら林内には雨が来ず、無事森巡り。

その後、屋内で最後のお話の最中、滝も顔負けの豪雨。
帰路へ着く。


日ごろの行いがよかったとしか言いようがありません(笑)


最後にどんでん返しがあったのですが、それは参加者だけの秘密にしておきましょう。


ではでは、暫くの間更新が続きますので、引き続きお楽しみいただければと思います♪

文責:ヒマラヤ